小満(しょうまん)をご存知ですか?
小満とは「草木が茂って成長し、天地に満ち始める頃」という意味です。
小満は、旧暦の二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつです。
小満は二十四節気の8番目の時期で、2025年の小満は、5月21日から始まります。
小満の時期は、草木が徐々に育ち始める頃で、新緑のまぶしい季節。
暦の上では、自然が豊かに息づき、麦の収穫期になります。
徐々に梅雨に移り変わる季節の変わり目の時期で、梅雨前の準備などにも良い時期にもなります。
2025年の小満の期間
2024年の小満の期間は、5月21日から6月4日までです。
昔から小満の時期には、秋に蒔いた麦の「麦刈り」が行われました。
この時期は「麦秋」(ばくしゅう、ばくあき)とも呼ばれ、自然の豊かさを感じることができます。
小満の意味には、麦畑が収穫できて、人々が一安心す時期なので「小満」と呼ぶ説もあります。
また、田んぼや畑では新緑が一段と美しくなる季節にもなります。
この時期には、「走り梅雨」「梅雨のはしり」などと呼ばれ、本格的な梅雨の前にぐずついた天気が続くことが多くなりますので、お天気の変化にも気を付けながら過ごしましょう。
6月5日〜6月20日の芒種(ぼうしゅ)にかけて、本格的な梅雨入りになります。
梅雨本番前に梅雨の準備をしておくと良いでしょう。
【梅雨の準備】
- 冷蔵庫の中身の整理や賞味期限切れのチェック
- 除湿機・エアコンの点検(エアコンの動作チェック、フィルターの掃除)
- 押入れやクローゼットなどに乾燥剤・除湿剤の準備
- カビ対策(お風呂やキッチンのカビ掃除)
- 衣類の整理(衣替えなど)
- レイングッズの確認(傘やレインコート、長靴などの確認)など
梅雨前に確認しておくと安心ですね。
雨の日もおしゃれなレインコートを着たいですね。
小満の過ごし方
小満は、作物や植物がすくすくと成長する時期です。田んぼでは稲が育ち、畑では夏野菜の苗が順調に成長してきます。
家庭菜園やガーデニングを楽しむのも良い時期です。
小満の頃には、天候も徐々に暖かくなり、初夏の気配を感じることができます。
家族や友人と自然豊かな場所で野外レジャーやハイキングなどを楽しむのもいいでしょう。
二十四節気とは?
二十四節気とは、一年を約15日ごとに24等分に分けた中国が起源の暦の名称になります。
二十四節気は、立春から始まり、大暑、小暑など1年の四季をより細かく分けて季節感を伝えています。
それぞれの節気は、農業や自然の変化に関連しており、古来より生活の過ごし方や農作業に反映させるために使われてきました。
二十四節気は、2月の立春から始まり1月の大寒まで24個の季節に細かく分かれています。
小満はその中でも第8番目の節気にあたります。
その他にも「雑節」と呼ばれる【節分】や【土用】があります。
※二十四節気のことが分かりやすく理解でき、おすすめの食べ物や過ごし方が丁寧に書かれた本です。
小満の七十二候について
二十四節気は、さらに七十二候(しちじゅうにこう)分けられます。
小満も三つの候に分かれています。
七十二候は、二十四節気をさらに約5日ごとに3等分している暦のことです。
初候:蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
5月21日〜25日頃、蚕が桑の葉を食べ始める時期です。
次候:紅花栄(べにばなさかう)
5月26日〜31日頃、紅花が咲き誇る時期になります。
末候:麦秋至(むぎのときいたる)
6月1日〜5日頃、麦が実り収穫の時期を迎えます。
小満の時期におすすめの食材
小満の時期は、春から初夏への季節の変わりです。春の疲れの5月病なども出やすい時期になります。
旬の食材を楽しむことで、体に栄養をたっぷりと取り入れて、健康に過ごしましょう。
小満の時期におすすめの食材と調理方法です。
そら豆
初夏が旬の緑のそら豆。柔らかく、風味が豊かで食べやすい食材です。
【調理方法】茹でて塩を振ってそのまま食べるかサラダに加えるのも良いです。
また、そら豆のスープやパスタの具材としても楽しめます。
アスパラガス
国産のアスパラガスは、今が旬の季節。シャキシャキとした食感と、ほのかな甘みが特徴です。
【調理方法】グリルにしてオリーブオイルと塩でシンプルに食べるのも美味しいです。
またベーコンやエノキを巻いて食べるのも良し。パスタやリゾットの具材としても最適な具材です。
鰹(かつお)
春から初夏にかけて、鰹は脂が少なくさっぱりとした味わいになります。
初鰹(はつがつお)としても知られています。
【調理方法】刺身やたたきでシンプルに味わうのがおすすめです。
薬味(しょうが、にんにく、青ねぎ)とポン酢でいただく鰹は、絶品です。
新茶
小満の時期は新茶が収穫され、出回る時期とも重なります。
新茶は、ビタミンやミネラル、カテキンが豊富に含まれています。
新茶のポリフェノールは、免疫力を高めてくれます。
新茶を摘み取る「八十八夜(はちじゅうはちや)」は、立春から数えて88日目にあたる日で、旧暦の「雑節」の1つとなります。
2024年の八十八夜は5月1日でした。
雑節には、他にも「節分」や「土用」などがあります。
小満の時期の花
小満の時期は気温も安定し、多くの春の花々が咲き始めます。小満の時期に咲く花をご紹介します。
カキツバタ
湿地や水辺を好むアヤメ科の花。小満の時期に紫の花を咲かせます。お茶会の際に、床の間に用意する茶花(ちゃばな)にも使われます。
バラ
5月といえばバラのシーズン。この時期には、家庭の庭やバラ園でさまざまな種類のバラが美しく咲き誇り、景観を楽しむことができます。
カーネーション
5月はカーネーションの開花の時期にもなります。母の日(5月の第2土曜日)も過ぎましたが、まだまだ美しいカーネーションが楽しめます。
小満2025年はいつからいつまで?【二十四節気】まとめ
日本の旧暦の二十四節気の1つでもある小満。
2025年の小満の期間は5月21日から6月4日までです。
小満は春から初夏と季節の変わり目の時期になります。
本格的な梅雨の到来に先駆けて、ぐずついた天気が続くことが多くなります。
体調管理にも注意が必要な時期です。
旬の食べ物を食べ、この時期も元気に乗り切りたいですね。
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